『ライフ』は王道のSFホラー映画!(結末ネタバレあり)
新宿ピカデリーのジャパンプレミアにて。真田広之さんが登壇されました~!
まさかの客席入り口からの登場で、近くにいたじぶんたちは大興奮( *´艸`)
写真撮影タイムでは遠すぎてボケた写真ばかりでしたが、肉眼でダンディなお顔を拝見できたので満足です♪
曰く、ベテラン宇宙飛行士としての任務達成への責任感と、生きて地球に帰りたいという人間らしい気持ち、その葛藤を演じることが難しかったとのこと。
たしかに、日本代表として年長者としてみんなを引っ張ってやり遂げたことが伝わってきました。
さてさて、作品につきましては『エイリアン』から続くSFホラーの系譜に連なる正統派な作風でした。
100分そこそこの映画なので展開はスピーディーで、緩急がめっちゃありますね。
悪く言えば、緊迫感も恐怖も感動も悲しみも深く味わえずに次から次~って感じで全体が薄味でした…。
泣けそうで泣けないラインをギリギリ攻めてきて(なんだこれ…歯切れ悪いなぁ)って思ってたけど、ラストの展開を観て納得。
ラストはホントもう一気に好みに!
惜しいんだなー。ラストのテンションが中盤からキープされてたらなぁ。
ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソンら6名のクルーだけで話の進む密室劇とも言えるので、キモは演技力なわけですがそこはさすが。
ロンドンのスタジオにISSの実物大セットを建てて撮影をしたらしいのですが、たしかに美術のこだわりは観てとれました。
全編無重力なのでほぼワイヤーで吊っていたらしいのですが、たしかに腰に重心があって吊られてる感が強すぎたのはビミョーですねー。
万人受けするタイプではないですが、「あのときああしてたら」「こうしてたら」を話せて楽しかったので、ジャンル映画が好きなひとは観てもいいんじゃないでしょうか♪
↓ ダニエル・エスピノーサ監督作品。キャストの演技が真に迫っていて重苦しい話にさらに厚みが増しています。
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↓ 真田広之さん出演のSF映画。ダニー・ボイル監督作ですがあまり評判は良くないんですよね…。
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以下、結末をネタバレしています!
予告編の最後にパラシュートが開くシーンがあるので(あれ?これって…)と思ったひとも多いんじゃないかと思います。そう、ラストには脱出ポッドが地球に降り立つのですね。
なんだかんだで地球外生命体(カルビン)にクルーが殺されてゆき、残るはジェイク・ギレンホールとレベッカ・ファーガソンのふたりのみ。
そこでジェイクが乗り込んだ脱出ポッドへカルビンを誘い込み、宇宙の彼方へ飛び出すことで道連れにするという作戦を練ります。
酸素を欲するカルビンを見事誘導して閉じ込めることに成功するのですが、レベッカも同型のポッドに乗り込み射出され、観客にはパッと見でどちらがどちらなのかわからない状況に。
ある一方のポッドは宇宙ステーションの残骸にぶつかり、中ではジェイクとカルビンがレバーを奪い合う様子が繰り広げられます(大変そうですが一見するとシュール)。
ひとつのポッドは地球へ、そしてもうひとつは宇宙の彼方へ飛んでいきます。狙い通りであれば前者にはレベッカ、後者にはジェイクとカルビンが乗っているはずですが…。
そう、勘のいい方なら途中で気づいてしまうと思いますが、逆だったのですね。地球にたどり着いたポッドにはカルビンが根を張り、ジェイクが捕らえられていました。…見事なバッドエンドです。
この結末はすききらいが別れそうですが、あれだけ地球を嫌っていたジェイクが最後まで生き残り、地球へと戻ってきてしまうという皮肉的なラストがじぶんはすきです☆