『パワーレンジャー』は戦隊モノというよりヤングアダルト作品!?
※ちょいネタバレありでお送りしております。
同じ轍を踏む!
最近はトンとごぶさたですが、小さなころには戦隊やライダーに親しんだので、童心に帰って楽しんでみようかなと思っておりました。
しかーし!なかなか変身しないじゃないですか!
未知の物質に惹かれ、出会い、宇宙の運命に巻き込まれていく…というところは監督の前作『プロジェクト・アルマナック』や、かの名作『クロニクル』に近いものがあってさいしょは引き込まれますが、あまりに長すぎるとそれはそれで微妙なわけで…。
これってなんだっけなぁ…と思ったら『ファンタスティック・フォー』ですよ!リブート版の!
あれ…『ファンタスティック・フォー』の監督は『クロニクル』のひとじゃん…。そう、同じ轍を踏んだってこと!!
ティーンエイジャーの物語
よくよく観ているとことさらに「ティーンエイジャー」という言葉が強調されてる…。
これは子ども向けじゃなくてヤングアダルトな作品だったんですね。大人でも子どもでもない『ハンガー・ゲーム』とか『ダイバージェント』とかの。
じぶん探しとか、家族関係とか、友だち関係とか、10代の悩みに暮れてなかなか地球を守りやがらねぇ…
と思ったけど敵も11日という微妙な時間待ってくれるから平気☆
ティーンエイジャーが好きなもののひとつにホラーチックな演出がありますよね。本作でももちろん取り入れられています。
敵のリタ(緑のおばさん)がドロンジョ的な格好でモンスターのポジションも兼ねてくれていますね!
戦隊の魅力を信じてますか?
やっと変身するころには話も後半。温存した予算をふんだんに使って大暴れ!
ただまぁ、映画.comさんでは『パシフィック・リム』『アベンジャーズ』好きならみたいなこと書かれてますけども、それと比べるにはちょっとボリュームが足りないんじゃないかなぁと思います。
日本の戦隊モノの手づくり感&CG挑戦の歴史が、ハリウッドのバジェット感で完成する?
なんて期待をしていましたが、やっぱりハリウッドの路線は本家とは違ったみたいですね。
スーツでのアクションシーンがあまりにも少なくて、ロボットアクションを売りにしているあたり、監督や製作陣は実のところ戦隊アクションの魅力を信じていないのかなぁと思ってしまいました。
スーツアクターのアクロバットやワイヤーアクション、それもまた戦隊モノの魅力であると思っていたので、もう少しCGに頼らない活躍も観てみたかったです。
吹き替えはどんなものかしら?
今回は字幕版を鑑賞したのですが、吹き替えキャストも豪華で話題ですね。
ピンク・レンジャーの声は広瀬アリスさんなのですが、なんとピンク役のナオミ・スコットと顔が似ていることに気づきました!
メットかぶってほっぺがムニッとされた顔がそっくりなんですよ!笑
素のときはそこまで似てないんですけど、たまーに似て見えるんです。
予告編を観る限り演技もヘタすぎるということはないので、吹き替えでの鑑賞もありだったかなぁと思いました。
【追記】なかなか変身しないのには理由があった?!
…とは言いますがね、“いきなり訪れたピンチで初変身”しておいて、あのときは変身できたのに…と悩みながら、時にぶつかり合って成長していくとかでもいいと思うんだけどなぁ。
勝手に期待しておいて思い通りの展開じゃないからって怒ってるイヤな客ですね。ごめんなさい。