スイス・アーミー・マン
あらすじ:ポール・ダノがダニエル・ラドクリフの死体を利用して無人島から脱出!
※ネタバレはありません
あのキモと思われたシーンが序盤に過ぎなかったとは…。おんもしろい。スイス・アーミー・ナイフが語源のようですが、まさになんでもできる便利な死体。
というよりもポール・ダノが死体をあれこれ利用するアイディアを思いつくことがすごいと思う。極限状態とはいえなかなかできないぞ、あんなムチャクチャは。
あたまから終わりまでコメディで、さいごのお別れでちょっぴり涙、みたいなものかなぁって思っていたら、たしかに下ネタありのコメディなんだけど、さいごには人生についてまで考えさせられるふしぎな映画でした。
死体役のダニエル・ラドクリフのからだをはった芸風?がお見事。ぐでんぐでんなボディーをポール・ダノに好き勝手されて、おならブーブー、口にモノを突っ込まれ…。あの片目だけ半開きなのってメイクなのかなぁ?ピクピクしちゃうよ、あんなの。
便利な死体を使ってのサバイバル&自我の目覚め&ラブ(?)を乗り越えてついには人生観まで描く。他人に隠したい「恥」と他人と違うという「変」についても考えられるのですね。
なんにしても、インディ映画に挑戦し続けるダニエル・ラドクリフくんに感服です。