僕のワンダフル・ライフ
※ネタバレはありません。
何を隠そうわたくし、大の動物好き、とくに犬が大好きでして。いまはマンション住まいなのでなにも飼ってはいませんが、実家では代々、黒柴、ミニチュアダックス、今はトイプーを飼っています。かわいすぎて愛情の注ぎ方、しつけ方を間違ってしまい後悔することもありました…。ごめんよぉぉ。
羽海野チカさんのマンガ『ハチミツとクローバー』で語られる言葉に「前世人間だった犬」と「前世も犬だった犬」ってのがありまして、日常生活でもまさにそういうワンコたちを見かけること多々です。
また、ペットショップに並ぶ子犬たちを見ることも好きは好きですが、個人的にはすでに飼われている犬=愛情を注がれている犬のほうがかわいいよなぁって常日ごろ思っています。目の輝きが違うんですよ。
さてさて、そんな犬好きのじぶんにとってこの映画は期待せずにはいられない作品です。観る前からわかってたんですよ、飼い主にとって都合のいい内容なんだろうなぁってことは。案の定、飼い主の思う「じぶんのペットがこんな風に思ってくれてたらいいなぁ」を表現した映画でした。妄想最高。
そんなに犬の映画を観ているわけではなくて、とくに動物同士が感情あらわにトークし合う、えーっと例えば『ベイブ』『キャッツ&ドッグス』みたいな…(貧困なボキャブラリー)ああいうのはほとんど観ないです。
あれはある意味「前世人間だった犬」の映画なんですよね。人間みたいに感じ、人間同士のように会話し、人間顔負けの行動をする。でも、本作はまさに「前世も犬だった犬」の映画。嫌いになんてなれるわけがないし、泣かないわけがないです。
まぁ(通過点に過ぎない人の気持ちは…!!)とか思わなくもないです。じぶんがそうだったらと思うとめっちゃ切ないですし。でも、あの一瞬一瞬ではちゃんと注いだ愛情に応えてくれてたんだと思うんですよ。
あと(思ったよりモノローグ多い!)ってこともありますよね。でもそれもアリかなー。犬って言葉はしゃべれないなりに、目とか尻尾とか、表情ですごい語ってくると思うので。思うことすべてを言葉にしても、まだまだ足りないくらいに感情豊かな生き物ですよきっと。
やっぱり、動物好きにとっての「こうあってほしい」を映像化してくれたことに、しかもとびきりキュートなワンコたちが演じてくれたことに感謝せざるを得ないです。ありがとう。