Tokyo Zombi

映画の感想を書きます。全米の週末ランキングもまとめてます。

MASTER/マスター

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あらすじ:イ・ビョンホンをつかまえろ!

ネタバレはありません。

終始ずっと同じテンションだからか、長さ(143分)がちょっと苦になりました。高くもなく低くもなく。上がりそうだけど上がらない。眠くならないけど飽きてくる。

話的にはちょっと既視感あるなぁと思ったんですけど、そもそもこれ実話ベースなんですね。雰囲気的には『オーシャンズ11』とかが思い浮かびました。音楽の使い方が特にそう。

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巨大な詐欺組織の絶対的リーダーを演じたのはあのイ・ビョンホン。『マグニフィセント・セブン』での寡黙なイケメンぷりとは真逆の、口を開けば胡散臭いワードがどんどんと溢れてくるクズっぷり。

いやぁそれにしても、身も心も黒いイ・ビョンホンは新鮮です。あの笑顔が瞬く間にゲスい表情に見えてくるんだからすごいなぁ。他人を踏み台とでも思ってそうな、ナチュラルボーン悪党なキャラに仕上がってました。

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韓国クライム映画お得意の多様なキャラの個性ぶつけあい合戦は楽しめますね。ただそれだけで、テンポがチグハグだし、山場という山場は終盤までお預け。もうちょっとコンパクトにするか、緩急をもっとダイナミックにつけてほしかったところです。

同じクライムムービーでは今月『クン(原題)』という作品も韓国で公開されます。稀代の詐欺師を捕まえるために6人の詐欺師が協力するという映画です。これもまた楽しみですね。