ゲット・アウト
あらすじ:黒人は白人にジロジロ見られがち
※ネタバレはありません。
黒人の彼氏が白人の彼女の実家に遊びに行ったらひどい目に遭う的なことだけ聞いていて予告編を回避していたので、どんな話かは想像でしかなかったのですが、心理サスペンスとかスリラーだろうと思ってました。
これはアイディアの勝ちですね。実は人種がどうとか関係ない話なんじゃないかと思ってましたが、それ以前にあまりにも斜め上すぎて笑えましたね。真相を知ったらあの空気感にも若干納得はできるのですが、それでも変質すぎるでしょ。
これはなんだろうなぁ。シャマランっぽい雰囲気もありますよね。一見普通に見えるけどなんかおかしい、って。いちいち言動が気持ち悪い人物が多々。心のヨダレがダダ漏れですよ!って言いたい。
主人公の友だちがコメディリリーフとしていてくれることがとても幸せでした。みんな表情からして奇妙な雰囲気なので、彼の存在が(あ、いちおう外界はまとも)って再認識させてくれる。警察での一幕とかちょっとかわいそうだけど。
「差別なんてしてないよ!オバマとか超応援してるし」って言っちゃうことがすでに差別でもありそうだなぁって思ってたけど、やっぱり主人公自身がそういうところは敏感ですよね。どうしても人種フィルターをいったんかけてしまうのは陥りそうで怖い。
お、怪奇現象との親和性はありそうですね、この監督。