バリー・シール/アメリカをはめた男
このトム・クルーズ、デキるおバカである!あはは!って感じの映画でした。でもこれが実話という驚き。事実は小説より何とやらですねぇ。
※ネタバレはありません。
あらすじ:ヤッホー!オレ、バリー・シール!TWAでパイロットしてる男さ!超有能なオレってば、正直なところ最近仕事に飽きてきちゃってさぁ、しかも給料も安いんだよねぇ。そんなオレに怪しげな男が声をかけてきやがった!コイツは金の匂いがするぞ…!!
そんなこんなで全編でコメディチックなノリ、かつテンポよく進むので楽しめました。バリー・シールという人物をトムが演じることで、まるで映画のキャラクターのように感じてしまうのは顔のせいか演技のせいか。
その破天荒な日常っぷりもあいまって、まったくもって史実がああだ、時代背景がこうだ、なんて意識をせずに観ることができました。逆の意味でお金に困る生活…してみたいようなしたくないような。
もしかしたら細かなツッコミどころや演出の粗などもあったのかもしれませんが、ときどき笑ってときどき興奮、いい塩梅で鑑賞できて満足ですよ。その点は同じようにキャストの魅力やテンポなどで史実を楽しめる『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』とか『ウルフ・オブ・ウォールストリート』とかに近いのかもしれません。
史実ということや、アメリカ国内外のいろんな組織・人物が絡むことでひょっとすると複雑さに困惑するかも…と思いましたが、あまりにもテンポよく進みつつ、なんとなく背景もわかった気になれるお得感がありました。