散歩する侵略者
(映画『散歩する侵略者』予告編 より)
そんなに観てないのに苦手意識のあった黒沢清監督作品のなかでも、かなり観やすいタイプの映画だと思いました。
※ネタバレはありませんが予告編から画像を引用しています。
いきなりの猟奇的なシーン、しかもビビッドな赤からの始まりで(うわっいきなり?)と思ったら、続くクラッシュ&タイトルどーん!
そこからはシュールなコメディとSF(すこしふしぎ)なお話。なんだろこれ。みんなよく笑わないでいられるなぁと思いましたよ。
侵略者の設定が映像向きでないというか、もろに舞台っぽいのに、演技までそのまま舞台から降ろしてきたみたいで違和感&クセになる~。
松田龍平さんが侵略者としていちばん違和感なかったなー。つまりは違和感がすごかったってことなんだけど。アンジャッシュのコントみたい。やんなっちゃうなぁ!
東出昌大くんはもう風貌からして笑えるし、お前も侵略者なんじゃないか?!って疑ってしまうけどいつもの東出くんだった。つまり侵略者なのか?(混乱)
笹野高史さんにも笑わせてもらいました。『クリーピー』でもそうでしたが、ご本人が楽しそうに演じられているのでなによりです。
どこまで原作再現してるのかわかりませんが、満島真之介くんや長谷川博己さんの演説には監督の気持ちも含まれてるのかなぁとも思いますね。
長谷川博己さんらのシーンの節々には、こういうのが撮りたいんだ!って意向が透けて見えますし、ちゃんとエンタメにもなってておもしろい。
『三度目の殺人』と連続して観ましたが、予想と違ってストレートに笑える映画だったので飽きずに楽しめました。そういえばアンジャッシュっぽいっていうかご本人出てますよね。
WOWOWで『予兆 散歩する侵略者』というスピンオフドラマも放送されるそうですね。あっ、東出くんがいる。気になる。